この会合は「東日本大震災及びその復興過程を経て日本が学んだ教訓・経験を世界に伝えるまたとない機会となります」と言われていますが、地元被災者の意向よりも「復興した姿を示したい」という財務省・東京・大企業中心の考えによって組織されているのではないでしょうか。世界銀行をはじめ、国際開発機関が世界中でやってきたことを振り返ると、いっそうその懸念が強まります。
今回の災害のもう一つの深刻な被害である原発事故は、まるでそのようなことがなかったのように議題の一つにもあがっていません。
今回の会合には、2010年1月に大地震で31万人の犠牲者がでたハイチや同年7月の大洪水によって2000万人ともいわれる住民が被災したパキスタンなどから政府関係者が参加します。
不当な債務の帳消しを訴えるフリーペーパー『でっとばい』では、債務の重責がハイチやパキスタンの被害を拡大したのではないか、というレポートなどを掲載してきました。 テキスト化して紹介します。
★『でっとばい』1号 2009年5月(PDF全文)
・難民をうみだす「経済援助」になりはしないか? パキスタン政府への無償資金協力を批判する(秋本陽子)
★『でっとばい』2号 2009年9月(PDF全文)
・影響下のパキスタン(CADTM)
★『でっとばい』3号 2010年4月(PDF全文)
・ハイチ大地震から債務帳消しを考える(マッカーティン・ポール)
★『でっとばい』4号 2010年10月(PDF全文)
・債務と国の収奪:ハイチの今(大倉純子)
・IMF、ハイチの債務をやっと帳消し:新しい債務のオマケ付き(ディック・ディアデン)
★『でっとばい』5号 2011年8月(PDF全文)
・パキスタンの債務危機:戦争と債務、国家の統治権(高丸正人)
・ラホール:女性たちのメーデー(ブシュラ・カリク)
★『でっとばい』6号 2012年4月(PDF全文)
・債務の支払停止を:資金を洪水被害者とデング熱患者へ(CADTMパキスタン)
・洪水補償-世銀の援助プログラム格下げの影響(The Express Tribune)
「でっとばい」編集部
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「カネなら返さん」のブログには、アメリカのデモクラシーナウのキャスターであるエイミー・グッドマンが震災直後のハイチに入り、ハイチ・リベルテ紙の記者とともに放送した「いかに西側支配がハイチが天災から回復する力を損なってきたか」というレポートの日本語訳が掲載されています。
★いかに西側支配がハイチが天災から回復する力を損なってきたか(Democracy Now!2010年1月20日)
http://writeoff.blog.shinobi.jp/Entry/41/